幻ホテル
私が函館通いを始めたころ、このホテルは営業していた。財閥系銀行の支店として、昭和7(1932)年に建てられたという建物もレアだったが、玄関扉を開けて目にする風景もホテルとしてはレアだった。
昼間でも薄暗く、バーに入ったのではないか、と勘違いする。それはあながち的外れでなく、夕方から実際にバーになるフロアの片隅に、申し訳程度のフロントがあった。
私が函館通いを始めたころ、このホテルは営業していた。財閥系銀行の支店として、昭和7(1932)年に建てられたという建物もレアだったが、玄関扉を開けて目にする風景もホテルとしてはレアだった。
昼間でも薄暗く、バーに入ったのではないか、と勘違いする。それはあながち的外れでなく、夕方から実際にバーになるフロアの片隅に、申し訳程度のフロントがあった。
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